■猫は家出することがある
犬は家出することはまずありません。たとえ飼い主の愛情がなかったとしても、犬はリーダーである飼い主を大事にします。
ところが、猫は飼い主を含む自分の環境が快適でなければ、より快適な環境を探して出ていきます。このことは、猫のほうが正直だと言えますね。
猫が快適でないと思うのは、愛情そのものではなく、食事や安全な住みかについてであり、さらに急激な環境の変化です。急に邪険にされるようになったことや、折り合いのつかない猫との同居などが原因です。
猫が快適だと思う環境を見つけ、実現する努力が必要です。その努力をもたらす原動力こそが愛情なのです。
■猫は楽をすることを求める動物
楽を求める、これは猫に限らずすべての動物にいえることです。野生動物は、餌を求めて動き回り、敵から逃げるために走り回ります。もし、豊富な餌があり、身の危険もなければ、できるだけ動くまい、寝ていようとしています。
人に変われている猫は、餌の心配がありませし、身の危険もほとんどありません。したがって、動き回る必要がないのです。子猫の時はともかく、大人になると寝てばかりいるのは、動物として当然です。
飼い猫は1日に20時間以上も寝る場合があります。餌探しをしなくてもよいので、時間が余り、そのじかんを睡眠に当てるからです。
■楽を知ってしまうと元には戻れない
ノラ猫に1度餌を上げると、毎日くるようになりますが、これも楽を求める結果になります。苦労せず、エネルギーを使わずにお腹がいっぱいになるほうが、だれだっていいに決まっています。
ただし、1度でも楽を経験してしまったら、元に戻るのはとてもつらい。と言うことを覚えておきましょう。これは飼育の基本です。
■猫は飼い主を母親だと思っている
飼い猫は、おとなになっても人に甘えますし、人のそばにいたがります。どこが1匹だけで暮らしたがる動物なんだ、と思う人もいるでしょう。猫が人になつくのは、いつまでも自分は子猫のつもりでいるからなのです。
子猫は離乳しても、しばらくは歯はんこに餌を与えてもらいます。自分で餌を取れるようになって、初めて一人前のおとなになれるのです。
ところが飼い猫は、大人になっても飼い主が食事の用意をしてくれます。子猫の時に母猫が体をなめてくれたのと同じように、飼い主は体をなでてくれるし、抱いてもくれます。
だからいつまでたっても子猫の気分が抜けないのです。飼い主の顔を見ると子猫のつもりになってしまい、いろいろな世話をしてくれる飼い主を母親としてみてしまうのです。
■猫はもともと群れを作らない夜行性動物
猫の祖先は、アフリカにいるリビアヤマネコだといわれています。古代エジプトに農耕文化が発達した頃、穀物倉庫のねずみを目当てに住みついたりリビアヤマネコが人になれ、飼われるようになったといわれています。
現在、猫には40種類ほどの品種があります。祖先であるリビアヤマネコが、さまざまな姿や色に変化してできた品種ですが、いずれにも、リビアヤマネコが人に慣れ、変われるようになったといわれています。
元来、夜行性である猫は、昼間は寝て夜になると元気になります。放し飼いの猫は、夜中に2,3回外出するのが普通でしょう。
また猫は、人に甘えるときは甘えますが、一方で自分勝手といっていいような行動をとることがあります。これは、群れを作らずに単独で行動する習性がでるからです。もともと群れで暮らす動物である犬が、いつも飼い主といっしょにいたがるのと対照的です。
■猫の感情はしぐさにも現れる
猫はしぐさでも感情を表します。これが猫本来の感情の表現法です。私たちの音声による言葉に対し、ボディ・ランゲージとよばれています。鳴き声同様に、感じたことがそのまましぐさに現れるので、ごまかすことはできないでしょう。
猫が見せる威嚇は、恐怖が出発点になっています。恐怖に打ち勝とうとするしぐさが、自分を強く見せようとする威嚇であり、威嚇する勇気がなければ恐怖心が現れます。
子猫は母親に対して、しぐさでもコミュニケージョンをします。そのしぐさは、飼い猫の場合はそのまま飼い主に対して表れます。
しっぽをピンと立てて近寄ってきて、頭をこすりつけるしぐさ、とくに額をおしつけるしぐさは、
もともと子猫が母猫に餌をねだったり世話をもとめて甘えるときのものです。
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